スマイルラインデンタルクリニックインプラントセンター
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常に常識、経験則にとらわれない
2013年3月14日木曜日
先日の新患さんで珍しい歯を見つけました。
右上の親知らずですが、その手前2本の歯も歯周病で抜歯になる歯がありましたので、親知らずを含めて3本の歯を抜歯することになりました。
一番手前を抜歯、その後、奥から2番目を抜こうとした時です、親知らずも一緒にくっついて抜けてしまいました。
始めは親知らずと手前の歯に歯石が着いてきていっしょにくっついてきたのかなと思っていたのですが、よく見ると親知らずと手前の歯がくっついて生える癒合歯ではありませんか。
通常癒合歯は乳歯の下前歯、同じく永久歯の下の前歯に現れます。ですが、文献を調べても上の親知らずの癒合歯はみられない、非常にまれなケースでした。
レントゲンでも癒合しているかいないかはちょっと判断ができないと思いますが、今回、たまたま親知らずといっしょに手前の歯も抜歯になるくらい悪い歯だったのでよかったですが、親知らずだけ抜歯となった時、どうなっていたか?
たぶん、手前の歯と癒合しているため、びくともせずなかなか抜けず、あきらめるか、なんとか抜こうと力をかけて手前の歯も一緒に抜けてしまうかです。でもその時は手前の歯を抜くことを想定していませんから、患者さんからなぜ悪くない歯までぬいてしまったのかと、不信感をもたれたことになっていたことでしょう。
これで痛感したのは常に診療している時、生体というは常識では考えらないことが起こりうることを常に考えながら対応していかなければならないということです。こんなことは絶対ありえないとひとくくりにするのではなく、柔軟にこんなこともありうるのではと想像しながら治療しなければならいとおもいました。また、このように経験を重ねることによる治療の考え方、カンみたいものは何者にも代え難い財産になっていくと思います。またそれを若い先生方に教えていくことも経験を重ねた歯科医の勤めと考えます。
九州の大分県大分市でインプラント、all on 4 (オールオンフォーインプラント)
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右上の奥歯3本が全部骨が溶けてだめになっているケースです
この3本を抜歯することになったのですが・・・・
大学でもこのような歯はなかなかみられないと思います。
みごとに歯根がくっついているのがわかるとおもいます。